中国の国家市場監督管理総局など5部門は2026年10月30日、「重点製品カーボンフットプリント標準体系建設行動方案(2026~2028年)」を公表しました。
今回の計画では、エネルギー、原材料、消費財、機械・装備、輸送機器の5分野を中心に、100超の製品カーボンフットプリント(CFP)国家標準の整備を進めます。一部の国家標準は、国際標準と並行して策定する方針です。製品ごとの標準策定予定も示されています。
中国は2024年の「炭素足跡(カーボンフットプリント)管理体系の構築に関する実施方案」で、2027年までに約100の重点製品CFP算定ルール・標準を制定する目標を示していました。
今回の行動方案では、2026~2028年に進める国家標準の整備について、重点5分野と100超の標準という計画が示されました。従来の「算定ルール・標準」と今回の「国家標準」は区分が異なるため、数字だけで進捗や目標の変更を判断することはできません。
また、対象は完成品だけでなく、基礎エネルギー、原材料、サプライチェーンへの波及が大きい中間製品にも及びます。
行動方案では、具体的な製品の標準策定予定も示されています。
電気自動車や自動車用駆動電池に関する標準はすでに立項され、2026年の完成予定です。電線・ケーブルや一部の船舶関連標準は、2026年に立項し、2027年の完成を予定しています。
なお、完成予定年は標準の策定スケジュールを示したものです。算定方法や適用条件については、今後も中国当局の公式サイトで公表される最新情報を確認する必要があります。
中国に製造拠点や調達先を持つ日本企業では、今後の個別標準の内容によって、製品別のCFP算定や取引先とのデータ連携に影響が及ぶ可能性があります。
今回の公表は、中国に関連する製品のCFP対応について、優先順位を検討する手がかりになります。
中国拠点で製造する製品や中国から調達する主要な部品・原材料について、担当部門と既存の算定方法を把握しておくと、今後、個別標準が公表された際に必要な対応を検討しやすくなります。