SBTi V2.0、2027年2月から検証予約開始 企業が今そろえるべきデータと証跡

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SBTi V2.0は2027年2月1日から検証枠の予約を開始予定です。企業が今そろえるべきデータ項目・根拠資料、検証スケジュール、V1.3.1からV2.0への移行時期を整理します。


Science Based Targets initiative(SBTi)は2026年10月1日、Corporate Net-Zero Standard(企業ネットゼロ基準、以下「CNZS」)V2.0の提出・検証に向けた新たな準備資料を公表しました。SBTi Services(SBTiの検証を担う子会社)によると、企業は2027年2月1日からV2.0の検証枠を予約できます。

今回公表された資料により、企業はV2.0で求められるデータ項目、根拠資料、検証スケジュールを提出開始前に確認できます。

CNZS V2.0には1年間の移行期間が設けられています。2028年2月1日以降の新規提出・更新では、V2.0が適用されます。

CNZS V2.0向けに公表された準備資料

今回更新された主な資料と、企業側の確認点は次のとおりです。

資料(英語) 企業側で確認すること
暫定提出フォーム/目標設定ツールの暫定データ項目 提出時に入力する企業情報、Scope 1・2・3、基準年、目標年、算定手法、根拠資料
V2.0検証スケジュール/V2.0検証手順 検証の進み方、企業側の回答期限、通常・簡易スケジュールの違い、検証後の手続き
SBTi目標検証の標準手順/SBTi Services用語集 検証の役割分担、品質・公平性を確保する手順、提出・検証で使われる用語の定義

暫定提出フォームと目標設定ツールのデータ項目は、現時点では暫定版です。SBTiは、最終版を2027年2月1日の提出開始前に公表する予定です。企業側では、暫定版で不足データを洗い出し、最終版で差分を反映する流れになります。

2027年2月から1年間はV1.3.1とV2.0を選択可能

SBTiの移行ガイドでは、V1.3.1とV2.0を選択できる期間と、V2.0へ一本化される時期が示されています。

時期 SBTiの扱い 企業側の判断
2026年10月1日 V2.0の検証準備資料を公表 必要データ・証拠・社内体制の不足を確認
2027年2月1日 V2.0の検証枠予約を開始 V2.0で提出するか、V1.3.1で進めるかを判断
2027年2月1日〜2028年1月31日 V2.0とV1.3.1の併用期間 目標更新時期、5年レビュー、データ準備状況を踏まえて基準を選択
2028年2月1日以降 V2.0へ一本化 新規提出・更新はV2.0を前提に準備

移行期間中は、企業ごとにV1.3.1で提出するか、V2.0で提出するかを選べます。既存目標の更新時期や5年レビューのタイミングを踏まえ、どちらの基準で提出するかを早めに決めておくと、社内のデータ準備を進めやすくなります。2028年2月以降に新規提出・更新を予定する企業は、V2.0向けのデータ項目や根拠資料を先に確認しておくことが実務上の準備になります。

SLM編集部コメント

今回公表された資料により、CNZS V2.0に向けた実務準備の対象が見え始めました。

V2.0向けの目標設定ツール暫定データ項目では、対象Scope、事業活動、目標期間、目標設定アプローチによって入力内容が変わります。企業側では、自社に該当する入力項目と、提出時に必要となる根拠資料の準備状況を確認することになります。

また、検証時にはSBTi側からの照会に対応する場面も想定されます。提出時の数値だけでなく、その数値を支えるデータの所在、担当部門、算定ルール、証跡管理まで含めて確認しておくことが、V2.0移行に向けた実務上の準備になります。

今後、暫定提出フォームや目標設定ツールの最終版が公表された段階では、今回の暫定版から何が変わったかが確認点になります。SLMでも、SBTiの更新情報を踏まえ、企業実務への影響を引き続き取り上げていきます。

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参考資料

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